高専ってあんまりなじみがない方も多いのではないでしょうか。平凡ママにいたっては、ざっくり工業高校と同じか、専門学校みたいになところ?くらいのイメージしかありませんでした。息子が大学に入って、高専出身の友人が出来て初めてその存在を知りました。

実はとっても凄い学校だったんです!

名だたる国立大学の工学部への知る人ぞ知る黄金ルートと言っても良いかもしれません。

正式名は、高等専門学校

文科省のサイトによると、高専とは技術者を養成することを目的とした高等教育機関で、正式名称は「高等専門学校」

中学校卒業者が入学できるところは、通常の高校や専修学校と同じですが、修業年限は5年で、卒業者には准学士の称号が付与されるほか、本科の教育終了後にさらに2年間、専門的に学ぶ専攻科に進学することも出来るようです。

全国に国公私立合わせて58校あり、全体で約6万人の学生さんがいるそう。

普通の高校や工業高校との違いは?

まず、就業年数が通常の高校よりも2年多いこと。そして何より学ぶ内容が高度で専門性が高い(理論のほかに実験を重視した専門教育)というのが特長です。卒業時点で、准学士が与えられる事からも、かなり高度な教育機関ということがわかります。

学科も学校ごとに多少は異なりますが、工学系を中心に専門的学科が分けられているようです。

大きくは工業系と商船系の学科に分かれ、工業系の学科には、機械工学科、電気工学科、電子制御工学科、情報工学科、物質工学科、建築学科、環境都市工学科などがあり、商船系の学科には商船学科があります。

文科省による
https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/kousen/index.htm

文科省によるイメージ画像がとってもわかりやすいのでご覧ください。

文科省サイト文科省による
https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/kousen/index.htm

この図を見ると、高専とは中学卒業と同時に専門性が高い教育を早期に施してくれる相当レベルの高い教育機関と言えます。

高専生の卒業後の進路は?

高専の場合、最低年限が5年のため大学へ進学のルートとしては、5年ン修了して3年次編入と、もしくはさら上のプラス2年の専攻科を終了してから大学院進学という手段を取ります。どちらも、メジャーな方法のようです。

例えば、東京にある国立高専である東京高専の機械科を例にとるならば、卒業生40人のうち

進学希望が29人、就職希望が11人

進学先は高専のプラス2年の専攻科 5名(専攻科に進んだ子の多くも、難関と言われる理系国立大学への院進をしているようです)

国立大学は筑波大、千葉大、大阪大、九州大など名だたる名門国立大学に20名くらい進学しています。

就職希望者も100%です。

生徒数の約半分が国立理系に進学する高校は、普通の高校ならば本当の進学校ではないとなかなか難しいことだと思います。単純に比較はできませんが、入学時同じレベルの都立高校と比較するなら、恐るべしです。

興味のある方は、文科省の高専を紹介するサイトをぜひ見て下さい。

【文科省サイト】

https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/kousen/index.htm

高専に適した子

高専は、15歳時点で理系の工学分野を選択するため、選んだ専門分野にあまり興味が無いと大変です。逆にそちらに徹底した興味がある子ならば、最高の環境となると思います。

まずは、興味だと思います。

※なお、高専の年限は5年ですが、3年修了した時点で大学受験資格も得られますので、進路変更をしたくなった場合は、そこで外部に出るという選択肢もありますが、高専としてはあまりメジャーではなさそうです。

さらに、受験時のレベルには注意です。

特に、国立高専の場合は、学校によりけりですが偏差値が60位から上は70位まで。地域によっては、明石高専や群馬高専のようにそこがエリアのトップ高というケースもあります。決してお勉強をあまりせずに技術習得のみを目的とした学校では無いという所に注意です。

でもやはり、名だたる国立理系の大学の合格者出身校偏差値が70超ということを考えれば、当然かもしれません。

ポンコツ母ポンコツ母

息子が中学生のころは、高専が近くになくて、存在すら知らなかった(汗)無知でした・・・